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02
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人は自分が死ぬとき、その死期を感じてしまう場合がある。

恐らく萌のこれもその一つだろう……


「ねぇ……
 子供たちに最後の挨拶をしてもいい?」


萌は覚悟を決めた声で言った。

太郎はそれを聞いたとき、唇をかみ締めた。


「……うん」


私は、面会時間外にも関わらず面会の許可を出した。 

「銘ちゃん、色々迷惑を掛けてゴメンね。」


「迷惑だなんて思ってないよ
 ってか、迷惑だなんて本気で言っていたら怒るからね!」


萌は、小さく笑うと「ありがとう」と言った。


それから一時間過ぎた。

その頃になると、萌部屋には萌の両親と子供達が病室に集まっていた。


「お父さん
 先に逝っちゃうことになるけど……」


萌は消え入りそうな声でそこまで言った時、父親がそれを静止するように言った。

イチゴミルク

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