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08
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俺は、全ての作業を終えた… 
と言っても、この時期は暇な訳で… 

今年のインフルエンザの薬を開発する位しかなかった… 

「深雪、手伝う事あるか…?」 

深雪は、振り向くと驚いた顔で俺の方を見た。 

「え?レポートは??」 
俺は、得意げき、レポートを深雪に見せた。 

深雪は真剣な顔で、レポートを見た後、クスリと笑った。 

「ご苦労様♪」 

そう言って、レポートを返してくれた。 

「私も、もうすぐ終わるから… 
手伝いはいいよ。 
加藤さんも、終わったし、フミちゃんと西村君の二人もさっき終わったし…」 

みんな、仕事が早い! 

と言う事は、これからクスリを実験動物に投与して、報告書を待つ事になるのか… 

となると、暫く暇になるな… 

俺らは、成分開発の研究が主な仕事であって、薬の調合は、別の部の仕事… 

確か、その部と合併した時に、銘と再開したんだったな… 

俺は、とてつもなく、銘の事が気になった… 
未来の俺と仲良くやってるかな… 

そんな、事を考えて居る内に、昼を知らせる予鈴がなった…。 

「じゃ…そろそろ行くか♪」 

深雪が、楽しそうに俺の腕にまとわりついた。 

「今日は何処で食べる?」 

と尋ねると… 

「資料を届けるのが先!」 

と、深雪に怒られた。 
俺は、トボトボと生物管理課に向かった。 

そこで、加藤さんの甥の加藤燕君に渡せば完了となる。 

「すみませーん」 

俺は呼び鈴を鳴らして、燕君を呼んだ。 

「あいあい… 
資料を持って来てくれたんですね? 
ありがとうございます。」 

と、親父さん譲りの変わった口調で対応してくれた。 

「今は、大学二年生だっけ?」 

と、深雪が尋ねると、燕君は、指を一本立てて一年ですと答えた。 

「では、ありがとうございました…」 

と軽くお辞儀をすると、姿を消した。 

「忙しかったのかな?」 
と深雪が呟いた時、俺はふと思い出した… 

動物管理課だから、管理する動物もご飯の時間なのか… 

深雪に、それを伝えると、クスリと笑って… 

「そっか… 
そうだよね♪」 

と言った。 

俺らは、そのまま食堂に向かった。 

今、俺は死ぬ前の深雪と話している。 

対策を考えなければいけない… 

プロポーズを延期する… 
それが一番だと思った。 
そして、その前日は深雪と一晩過ごした方が良いかもしれない… 
念には念を… 

「私、おばちゃん!カレーチャーハンカレー抜きね!」 

何やらややこしい注文を投げ掛けてる声が聞こえる。 

流石にもう、慣れているらしく… 
叔母ちゃんは淡々と復唱した。 

「深雪ちゃんは、チャーハン一つね 
伸二君はどうする?」 

俺はどうしようかな… 

俺は、そっと目をやり未来にはないメニューを発見した。 

【深雪スペシャル】 

ずっと気になっていたが、結局俺が食べるよりも前に深雪が死んだ為、
無くなってしまったメニューだ。 

「深雪スペシャル」 

俺は、答えた。 
すると、叔母ちゃんは親指を立てて、ポーズを決めた。 

なにが出て来るのだろう…





if 〜 未来で生きた君へ・・・

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