06
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俺は、暗い暗い場所に居た… 

薬を飲み過ぎたか?? 

分量調節をしないで、飲んでしまったからな… 

俺は、額に手を当てて見た… 

自分の腕は、見える… 

よかった、胎児までは、戻ってない… 

俺は、ゆっくりと起き上がると、自分が裸で大人の体である事を実感した…。 

俺はすぐさま携帯を探し、時間を確認した…。 

「よかった… 
プロポーズする一ヵ月前だ…」 

俺は、そう呟いて携帯を閉じると、ベットから声が聞こえて来た… 

「も〜! 
エッチの後に、携帯を弄るのって最低だ〜」 

振り替えると、ベットから起き上がり、膨れた顔で、俺を睨んだ… 

俺は、嬉しかった。 
生きている深雪に、出会えた事が… 
口癖である「もー!」が聞けた事が… 

俺は、思わず抱き締めていた…。 

触れた肌の温もりで、こころの底から、何かが沸き出手来るのを感じた… 

そして、大きな鏡に写された自分の姿を見て驚いた…。 

きちんと… 
若返っている… 

と… 

俺は、ソレを確かめると、深雪をそっと押し倒した。 

「元気ねぇ〜」 

深雪が、そい呟いたような気がしたが… 

気にしなかった。 

結局、朝まで愛し合った結果… 

二人とも、職場に遅れた為、一緒に怒られるハメになった… 

…………… 
………… 
…… 
… 

「いや〜若井って良いねぇ〜」 

加藤室長だ… 
確か、肺癌で亡くなるんだよな… 

俺が、下を向いて居ると、同期の西村が、俺の頭をこついた…。 

「お前、昨日は深雪ちゃんと、デートだったよな…?」 

「あ…あぁ…」 

「で…遅刻したと?」 

「遅れて、すまない…」 
すると、西村は腕を組んで少し引きつった顔で話を続けた。 

「そう言う事を言ってるんじゃねぇ… 
 あの美人の深雪ちゃんに、夜遅くまで、あんな事やこんな事をして、
 楽しんでたんだよな?」 

「ふ、不潔です!」 

研修生のフミちゃんが、目を潤ませながら、俺を見つめた。 

懐かしい面子に、俺は懐かしさを感じつつあったが… 

何か大切な事を、忘れている気がした。 

「オラ!○毛調べてやるから、脱げ!」 

「先輩…研究の為に犠牲になって下さい…」 

と、二人掛かりで俺のズボンを下ろそうとした。 
加藤さんは、ケラケラとその様子を楽しんだ。 

俺は、とっさに思い出した… 

「お前ら、二人はどうなんだよ〜?」 

確か、この二人… 
この時には、付き合っているはず… 

「な、なぜそれを!?」 
油断した、二人の手を振り払い。 
俺は、体制を整えた。 

そうこうしている内に、深雪が戻って来たのを合図に、加藤さんが、

「そろそろ仕事をしようか…」 

と、言った為、今日の業務が始まった。



if 〜 未来で生きた君へ・・・

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